英語帝国主義に支配されたブログです。英語(や他の言語)を習得したい方、発音を良くしたい方などにお勧めですが何か?
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NERD
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男性
自己紹介:
大学でこの辺の分野を専門にしてました(だせわ大学きょーいく学部えい語えい文学科卒業)。一応イギリス英語とアメリカ英語の2種類ができます。特に発音関係が得意です。英語での執筆経験もあります。
I studied Second Language Acquisition (SLA), which is a subfield of linguistics that deals with studies of one's non-native language(s).
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このブログでは慣れていない人の多い発音記号をできるだけ使わないようにしていますが、一応発音記号も載せておきます。ここに挙げたものはアメリカのGeneral American (GA)とイギリスのReceived Pronunciation (RP)のものです(慌てて作ったのと、方言差や個人差もあるので母音に関しては違うのもあるかもしれません)。ちなみに、発音記号の表記は1種類ではなく幾つか様式があります。//で括ってあるものが発音記号で、その音を含む単語の例をその右に挙げてあります。
母音
/iː/ heat, seat, see, she, etc.
/ɪ/ it, sit, hit, with, did, etc.
/ɛ/ end, wet, pet, kettle, melon, etc.
/æ/ at, sad, mad, cat, hand, etc.
/a/(英)at, sad, mad, cat, hand, etc.
/ɑ/(米)pot, iPod, God, hot, etc.
/ɒ/(英)pot, iPod, God, hot, etc.
/ɑː/ heart, part, guitar,(米)water, etc.
/ʌ/ cut, mud, judge, etc.
/ɔː/ core, horn, four,(英)water, poor, your, etc.
/ʊ/ put, bull, wool, hood, butcher, etc.
/uː/ cool, food, music, new, etc.
/ə/ Japan, about, serious,(英)father, mother, singer, etc.
/ɚ/(米)father, mother, singer, etc.
/ɚː/(米)heard, bird, fur, etc.
/ɜ:/(英)heard, bird, fur, etc.
/aɪ/ eye, I, tie, my, etc.
/eɪ/ eight, take, mate, great, etc.
/aʊ/ cow, now, how, etc.
/ɔʊ/(米)so, go, cold, toe, etc.
/əʊ/(英)so, go, cold, toe, etc.
/ɔɪ/ oil, soil, toy, boil, etc.
/ɪə/ experience, serious,(英)hear, here, year, near, etc.
/ɪɚ/(米)hear, here, year, near, etc.
/ɛə/(英)air, care, where, hair, etc.
/ɛɚ/(米)air, care, where, hair, etc.
/ʊə/(英)pure, cure, etc.
/ʊɚ/(米)poor, your, pure, cure, etc.
子音
/p/ put, stop, etc.
/b/ but, bit, snob, etc.
/t/ tea, foot, strong, etc.
/d/ dead, day, etc.
/k/ cake, weak, cold, character, etc.
/ɡ/ go, big, etc.
/f/ feel, wife, etc.
/v/ vote, stove, etc.
/θ/ fifth, thorn, think, cloth, etc.
/ð/ with, that, this, clothe, etc.
/s/ sink, strong, ask, pass, etc.
/z/ buzz, zoo, etc.
/ʃ/ shine, ash, etc.
/ʒ/ vision, etc.
/h/ hit, behind, etc.
/tʃ/ chat, watch, etc.
/dʒ/ joke, judge, etc.
/m/ make, him, etc.
/n/ need, on, and, etc.
/ŋ/ thing, think, strong, singer, finger, etc.
/l/ little, light, feel, etc.
/ɹ/ right, street, etc.
/j/ young, you, yield, year, yes, etc.
/w/ wild, with, water, etc.
*(米)の/ɚ/と/ɚː/は一説によれば/ɹ̩/と/ɹ̩ː/
母音
/iː/ heat, seat, see, she, etc.
/ɪ/ it, sit, hit, with, did, etc.
/ɛ/ end, wet, pet, kettle, melon, etc.
/æ/ at, sad, mad, cat, hand, etc.
/a/(英)at, sad, mad, cat, hand, etc.
/ɑ/(米)pot, iPod, God, hot, etc.
/ɒ/(英)pot, iPod, God, hot, etc.
/ɑː/ heart, part, guitar,(米)water, etc.
/ʌ/ cut, mud, judge, etc.
/ɔː/ core, horn, four,(英)water, poor, your, etc.
/ʊ/ put, bull, wool, hood, butcher, etc.
/uː/ cool, food, music, new, etc.
/ə/ Japan, about, serious,(英)father, mother, singer, etc.
/ɚ/(米)father, mother, singer, etc.
/ɚː/(米)heard, bird, fur, etc.
/ɜ:/(英)heard, bird, fur, etc.
/aɪ/ eye, I, tie, my, etc.
/eɪ/ eight, take, mate, great, etc.
/aʊ/ cow, now, how, etc.
/ɔʊ/(米)so, go, cold, toe, etc.
/əʊ/(英)so, go, cold, toe, etc.
/ɔɪ/ oil, soil, toy, boil, etc.
/ɪə/ experience, serious,(英)hear, here, year, near, etc.
/ɪɚ/(米)hear, here, year, near, etc.
/ɛə/(英)air, care, where, hair, etc.
/ɛɚ/(米)air, care, where, hair, etc.
/ʊə/(英)pure, cure, etc.
/ʊɚ/(米)poor, your, pure, cure, etc.
子音
/p/ put, stop, etc.
/b/ but, bit, snob, etc.
/t/ tea, foot, strong, etc.
/d/ dead, day, etc.
/k/ cake, weak, cold, character, etc.
/ɡ/ go, big, etc.
/f/ feel, wife, etc.
/v/ vote, stove, etc.
/θ/ fifth, thorn, think, cloth, etc.
/ð/ with, that, this, clothe, etc.
/s/ sink, strong, ask, pass, etc.
/z/ buzz, zoo, etc.
/ʃ/ shine, ash, etc.
/ʒ/ vision, etc.
/h/ hit, behind, etc.
/tʃ/ chat, watch, etc.
/dʒ/ joke, judge, etc.
/m/ make, him, etc.
/n/ need, on, and, etc.
/ŋ/ thing, think, strong, singer, finger, etc.
/l/ little, light, feel, etc.
/ɹ/ right, street, etc.
/j/ young, you, yield, year, yes, etc.
/w/ wild, with, water, etc.
*(米)の/ɚ/と/ɚː/は一説によれば/ɹ̩/と/ɹ̩ː/
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今回は「音節」の記事で書いた話について補足したいと思います。日本語の音節と英語の音節は収容できる音の数や種類が異なっているんですが、日本語母語話者が英語を発音したときに、この違いによってあることがよく引き起こされます。この前触れたように、英語では1つの音節の中で複数の子音が連続しても構わないというルールになっています。しかし日本語ではこのような音の並び方は有り得ません。そこで日本語話者の脳が英語のこうした音節をどう処理するかというと、子音の連結をバラして母音のないところに母音を付け足し、音節自体の数を増やすことで子音の数を保ったまま日本語の音節に合う形に変換しようとします。例えば一音節語のstreetがsutoreeto(4音節)になってしまうのはこのためです。
この前のおさらいも兼ねて書きますが、基本的に英語の単語の音節は発音される母音の数と同じだけあります(但し、発音される母音の隣以外の場所にl, m, n, rがある時はそこにも音節があります;例えばtable, digital, rhythm, didn'tなど)。また、1つの音節の音をバラさずに1つの塊として発音します。日本語では1つの仮名がほぼ1つの音節と対応しているので(正確には「拍」ですが)、それが当たり前になっていて音節というものを意識することがあまりないと思いますが、英語の場合は母音と子音が分かれた文字を使っていて文字と音節が対応しておらず、日本語の仮名と同じ感覚で文字を読むと上に書いたようなことが起こるのを促す要因となってしまいます(文字で綴られた教材から入った場合は特に)。こうした日本語と英語の違いを頭に入れておくと発音が習得しやすくなると思います。
この前のおさらいも兼ねて書きますが、基本的に英語の単語の音節は発音される母音の数と同じだけあります(但し、発音される母音の隣以外の場所にl, m, n, rがある時はそこにも音節があります;例えばtable, digital, rhythm, didn'tなど)。また、1つの音節の音をバラさずに1つの塊として発音します。日本語では1つの仮名がほぼ1つの音節と対応しているので(正確には「拍」ですが)、それが当たり前になっていて音節というものを意識することがあまりないと思いますが、英語の場合は母音と子音が分かれた文字を使っていて文字と音節が対応しておらず、日本語の仮名と同じ感覚で文字を読むと上に書いたようなことが起こるのを促す要因となってしまいます(文字で綴られた教材から入った場合は特に)。こうした日本語と英語の違いを頭に入れておくと発音が習得しやすくなると思います。
日本語を母語とする人が英語を使うときによくありがちな独特の言い回しがあります。例えば、「私は興味をもっている」とか「私は興奮している/すごく楽しい」と言おうとしてI am interestingとかI am excitingと言ってしまう人がよくいます。一見文法的には問題ないんですが、I am interestingだと「私は興味深い人間だ/私は面白みのある人間だ」という意味になり、I am excitingだと「私は人を興奮させるような人間だ」という意味になります。「私」が誰かにとって興味深い人間かどうか、或いは興奮させるような人間かどうかというのは「私」が決めることではありません(笑)。正しくは受身形のI am interestedとI am excitedですね。
どうしてこのようなことが「よく」起こるんでしょう?英語のinterestingは元々interest(「興味をもたせる」)という動詞で、excitingもexcite(「興奮させる」)という動詞から来ています。例文で言えば、「私」は「興味をもたせられている」のであり、また「興奮させられている」んです。つまり、「何かが主語となる人や物にその動作をさせる」という発想です。英語にはこのような「サセル系」の動詞がとても多いです。一方、日本語の場合はその逆で、「興味をもっている」とか「興奮している」のように「スル系」の動詞が多いです。この辺のことがうろ覚えになっていると、上の例のように混同してしまいます。
どうしてこのようなことが「よく」起こるんでしょう?英語のinterestingは元々interest(「興味をもたせる」)という動詞で、excitingもexcite(「興奮させる」)という動詞から来ています。例文で言えば、「私」は「興味をもたせられている」のであり、また「興奮させられている」んです。つまり、「何かが主語となる人や物にその動作をさせる」という発想です。英語にはこのような「サセル系」の動詞がとても多いです。一方、日本語の場合はその逆で、「興味をもっている」とか「興奮している」のように「スル系」の動詞が多いです。この辺のことがうろ覚えになっていると、上の例のように混同してしまいます。
今回は英語の曖昧母音(「シュワー」とも)の発音について書きます。この音を発音するのが苦手な人も多いんじゃないでしょうか。発音記号では小文字のeが180°回転したəという文字を当てます。なぜ「曖昧母音」と呼ばれるかというと、どの母音ともつかない音として発音されるからです。学校の英語教師なんかが「アに近いオ」とか「弱いア」などと説明していますが全然違います。英語の曖昧母音は強勢アクセントのない母音が弱く発音されて特徴が弱まった或いは失われたもので、口の中の中央あたりで発音されます。だらんと力を抜いて、その状態でやる気なく何か母音を発してみて下さい。もしくは弱々しいうめき声でも構いません。少なくとも曖昧母音に似た音は出せる筈です。英語のアクセントは強勢アクセントで、強勢のあるはっきりした母音の音節と曖昧母音をもつ音節が繰り返されるので、全ての音節を同じ強さで発音していたら曖昧母音はうまく発音できません。逆に、強勢アクセントが習得できていれば何もしなくてもある程度自然に曖昧母音を発音することができます。また曖昧母音はアクセントのある音節に挟まれている場合、殆ど消えたように発音されることもあります。
イギリス英語のRP(Received Pronunciation;容認発音)では母音のうちi(itのi)は曖昧母音になりにくく、アクセントが来ない場合も弱く発音されるだけです。一方、アメリカ英語ではiも曖昧母音になりやすいです。また、アメリカ英語ではアクセントのないa(atのa)が曖昧母音にならずitのiのように発音される場合もあります(勿論弱く発音されます)。
最後に、以上のことを踏まえて次の単語・フレーズを発音してみましょう。ご自分の慣れていらっしゃる方言(アメリカ、イギリスなど)で構いません。アクセントの来ない母音(とそれに似た子音)を太字にしてあります。
terrible, Japanese, possible, paper, September, camera, English, popular, vegetable, spaghetti, a cup of tea, talk about it, eleven o'clock, Ghost in the Shell, the Lord of the Rings, Pirates of the Caribbean, Leonardo DiCaprio, Arnold Schwarzenegger
イギリス英語のRP(Received Pronunciation;容認発音)では母音のうちi(itのi)は曖昧母音になりにくく、アクセントが来ない場合も弱く発音されるだけです。一方、アメリカ英語ではiも曖昧母音になりやすいです。また、アメリカ英語ではアクセントのないa(atのa)が曖昧母音にならずitのiのように発音される場合もあります(勿論弱く発音されます)。
最後に、以上のことを踏まえて次の単語・フレーズを発音してみましょう。ご自分の慣れていらっしゃる方言(アメリカ、イギリスなど)で構いません。アクセントの来ない母音(とそれに似た子音)を太字にしてあります。
terrible, Japanese, possible, paper, September, camera, English, popular, vegetable, spaghetti, a cup of tea, talk about it, eleven o'clock, Ghost in the Shell, the Lord of the Rings, Pirates of the Caribbean, Leonardo DiCaprio, Arnold Schwarzenegger
語学学校のCMなどで「英語は世界語」(でしたっけ?)みたいなフレーズがよく使われます。また巷でも同じようなことが聞かれます。でもこれって本当なんでしょうか?確かに、大英帝国がかつて強大な力をもち、それに続いてアメリカ合衆国が台頭したこともあり、英語は今では有力な言語となっていますし、共通語としても頻繁に用いられています。しかし世の中にはスペイン語やフランス語、ロシア語、アラビア語、スワヒリ語などの方が有力な地域もあります。それに英語圏以外で英語が使える人口ないし社会階層というのは実は結構限られています。英語は世界に何千とある言語の1つに過ぎず、これを「世界の共通語」と呼ぶのはちょっと大袈裟です。現時点での最有力言語の候補であることは間違いありませんが。また、どんな言語にも一定数以上の話者がいれば方言があり、更には個人によっても言語に違いがあるため、同じ言語の話者という意識をもっている人々の間でも意思疎通ができないこともあります。そう考えると、完全に共通の言語なんて存在しないとも言えるんじゃないでしょうか。
